在校生?卒業生の声

加藤 正幸さん

2022年3月卒業
山口県/下関南高等学校 出身

新たな犯罪者や被害者を生まない日本を創造するため、大学での経験を活かす。

保護観察とは、犯罪や非行をした人の社会復帰のために指導?支援することであり、国家公務員の保護観察官と、ボランティアの保護司が協働して行います。保護観察中、犯罪や非行をした人の相談に乗り、解決してくれるのが保護司です。保護観察において必要不可欠である保護司の人数は年々減少し、持続可能な保護司制度の確立は急務の課題です。私が働くのはこの問題解決のための政策を立案する部署。よりよい制度を作る上で福祉的視点は重要で、大学での学びはかけがえのない宝です。

大切にしているのは「出会いに感謝すること」「言葉に責任をもつこと」。これは大学時代の先生の教えです。児童養護施設での研修の際、子どもたちに何気なく「また来るね」と声をかけたとき、先生から「ここには大人に裏切られた経験のある子もいる。今の発言を嘘にせず、次への行動に活かさないといけないよ」と注意を受けました。これを反省し、その後何度も施設を訪れ、子どもたちと密接な関係を築きました。大学では知識だけでなく、人として大切にすべきことも学んだように思います。新たな犯罪者や被害者を生まない社会の構築をめざし、日々の業務に本気で取り組みます。